昨日、ブログをアップしなかったのには理由があった。
実は昨日、3月11日 震災にあった地域を訪れた。
一箇所は福島原発の自主避難地域の境界線ギリギリの場所
もう一つは津波の被害に遭われた石巻市周辺を訪れ
その凄まじい状況にショックを受けてブログをアップすることが出来なかった。
「震災の被災地へ何しに行くの?」という疑問がある方も少なくないと思う。
理由は、3月11日のことを忘れないためにも被災地を実際に見て
記憶にしっかり留めるために、年が変わった2012年に訪れたいと常々思っていた。
そして、被災地へ行ってみて、一生忘れることが出来ない風景を見た。
「忘れない」と心に留めていても、来年、再来年と少しずつ記憶が薄れることを
考えると失礼な表現かもしれないが「行けて良かった」と思えた。
これで、お亡くなりになった方々のことも、家族を失った方々のことも
自宅に帰りたくても帰れない方々のことも、深く記憶に残るからだ。
そして、訪れる時に決めていたことがあった。
①ゴミを出さない(置いていかない)
②極力、現地でお金を使い微力ながら地元経済に協力する。
③地元の人の生活(作業)を邪魔をしない。
最初に訪れたのは福島第一原発事故によって避難指定区域と
自主避難区域の境界線にある、楢葉町に行った。
所々陥没した道路があったが、倒壊した建物もなく
直接的な地震の影響はあまり受けている様子もなさそうだが
町の雰囲気は違っていた。町並みは普通だが、人が居ないのだ。
町民の95%が自主避難していて、残っている町民は200人程とのことだった。
自宅も車も全部残っているのに、避難しなければならない人のことを考えると
切ない気持ちになった。
原発事故の影響で閉店を余儀なくされたと
思われるコンビニ。
この辺り一体の産業が停止した。
立ち入り禁止区域の境界線。
こうして、放射線の恐怖と戦いながら
作業している人が今もいることを忘れてはならない。
明日は津波被害を受けた石巻市をアップします。
これを見て、震災や原発でお亡くなりになった人々や
生活の場を奪われた方々のことを思い出して頂ければ嬉しいです。
最近のコメント